序章のブログ記事

序章(ムラゴンブログ全体)
  • 序章について

    物語のはじまり 真白が箱舟に入るきっかけを漸く形にできて嬉しいです。 箱舟のメンバーへ飯を作りながらいろいろな国をめぐる真白の物語はどのように紡がれるのか。 気まぐれ更新なので、また気が向いたときにゆるりと読んでいただけたら嬉しいです。 ここまで読んで下さりありがとうございました。 もち

  • 序章 終

    ―――生きていれば死ぬ。そんな当たり前なことを自覚したのはいつのことであろうか。 鼓膜まで響く鼓動の音に顔をゆがめる。体中に感じる痛みに顔を歪めて肩を震わせる。痛い、足に感じる鋭い痛みに涙を零しながら泣く子供の悲鳴が雨の中に消える。深夜の交差点、鳴り響くクラクションの音とぐしゃりと形をかえた車が横... 続きをみる

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  • 序章②

    人の世は不変である。真っ白なキャンパスに広がった色は長く歩む人生で様々な色を描くであろうか。すれ違う交差点、時間のスケジュールに追われるように電車に乗り込む人々、文字を打ち込めば顔を知らない誰かを話すことができる、様々な分岐点であふれる選択肢一つで物語は様々な終焉を迎えるのだから、人と呼ばれる生き... 続きをみる

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  • 序章①

    規則正しいリズムがキッチンに響く。油を引いているフライパンに入れた瞬間、じゅうと鳴り響く音を聞きながら野菜を炒める。味付けに調味料を入れて、さらにうつすその動作を目の前でじっと見つめる男の視線にも気にならないのだから慣れとは恐ろしいものか。 閉店まじかに訪れる彼がいつも注文する料理は「なんでもいい... 続きをみる